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Cracks of Foam

泡沫のヒビ

アルバム『EDO RIVER』について

邦楽


つい2ヶ月程前まで名古屋にいた。名古屋の片隅、地域名は伏せるが仮にカニエ・ウエストとしておこう。カニエ・ウエストはベッドタウンで何もなかった。娯楽もない、道は一方通行が多く、その上暇さえあれば所構わず道路工事をしていた。居酒屋らしい居酒屋も少なく、スーパーは21時に閉まる。TOKYO以上に狂った街である。うるさく走り過ぎる車の音は0台であった。そんなカニエ・ウエストを突然の転勤によって離れ、現在は神奈川にいる。そう、東京から少しはなれたところにすみはじめたのである。
M1の有名なフレーズをドヤっと使用したところで内容に移る。『EDO RIVER』はカーネーションの5枚目のアルバムであり、マニアックなサウンドから垢抜けたサウンドへの過渡期に作られたアルバムであると考える。M5、M7、M10、M11、M12では一聴してそれを感じることができるし、M2、M4、M7は次作『a Beautiful Day』のそれである。にも関わらず全体のバランスは絶妙であり楽曲には華がある。強いて言うならM1が強すぎるという難点はある。しかしあれは一曲目以外入る余地がない。曽我部恵一のカバーもまた格別である。