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Cracks of Foam

泡沫のヒビ

アルバム『LOVE FLASH FEVER 』について

邦楽


父性愛が足りないまま大人になった、というカミングアウトをした晩に飲む珈琲は苦い。言葉の淹れ方が良くなかったのであろう。
親はなくとも子は育つという惨めな言葉にすがりたくもなる。
子供の頃何を聴いて育ったかは個人のパーソナリティを決定する大きな要因になるのではないかと勝手に考えたりもする。
子供というには少し成長した中学の頃、自分はよく90年代V系を聴いていた。流行りの音楽に乗らない捻くれたガキはそのツケを23歳の今味わっている次第である。
ひとしきり感傷に浸るとブランキーが聴きたくなったりもする。世の中ブランキー派とミッシェル派で分かれたりするそうだが、そうやって分けたり対峙させたりする意味はなんなのであろう。アルバムでの派閥はまああっても良いと思う。
『LOVE FLASH FEVER 』はブランキー6枚目アルバム。15歳、中3の時にこれを聴いてとにかく衝撃であった。プラネタリウムでハッパをキメたなんて詩から始まるアルバムはこの一枚で十分である。動と静のバランスがとにかく絶妙でクセになる。ポエトリーリーディング調の曲まであるぐらいバラエティに富んでいる。どの曲も言い尽くせないほど好きだが、個人的にはラストM10のベンジーの掠れ声にグッとくる。私もグレッチで殴ってほしいものだ。